アサヒナです。
「起業はいくつになってもできる」「起業の成功確率は40代が最も高い」そんなことを言う人が世の中にはたくさんいます。
しかし、僕は僕自身の起業経験から「起業をするなら独身で、なおかつ35歳までにした方がいい!」と言い続けてきました。
なぜ、独身でなおかつ35歳までに起業をした方がいいのか、その理由を今日は話したいと思います。
35歳までに起業した方がいい理由
結論から先に言います。
なぜ、独身でなおかつ35歳までに起業をすべきなのか?
それは、成功確率が一番高いからです。
実際に起業をした経験がある人ならよくわかると思いますが、起業は本当に体力勝負です。体力がないことには、成果を出すことは不可能と言っていいくらい体力が求められます。
特に、会社の立ち上げ期は顕著で死物狂いで働くことが求められます。
僕は23歳で起業をしたのですが、当時は朝の8時から夜中の3時まで働き、休みは2週間に1回。その1回の休みも午前中は会社で事務作業をこなし、午後だけ休むという生活を送っていました。
学生時代ずっとサッカーをやっていたことから体力に自信がありましたし、20代前半で若かったということもあり、当時はそんな過酷な状況でも何とか続けることができました。
しかし、会社の中には体力的な問題で続けることができず、辞めてしまった人もたくさんいました。
よく「いくつになっても起業はできる!」「カーネルサンダースは65歳でケンタッキーフライドチキンを創業した!」なんてことを言う人がいます。確かに、起業をするだけであれば、いくつになってもできるでしょう。
しかし、起業イコール成功ではないのです。
カーネル・サンダースも30代で起業している
「起業はいくつになってもできる!」と言う方がよく例に出す「ケンタッキーフライドチキン」の創業者であるカーネル・サンダースですが、ケンタッキーフライドチキンを立ち上げる30年以上前に、ガソリンスタンドの会社を30代で立ち上げています。
ですので、日本で言う定年まで働いてその後、起業して大成功したというわけではないのです。
30代の方ならわかると思いますが、30代になれば20代の時とは違って有り余るほどの体力はありません。寝ずに仕事をするなんてできないのです。
しかし、起業直後は本人の意志に関わらず、寝ずにやらないことには会社が回らないのです。それぐらい忙しいのが立ち上げ期だったりするのです。
そう考えると、必然的に体力が有り余っている若い方が有利であるということがわかると思います。
感情の老化は体力の衰えよりも厄介
それ以外にも、できるだけ若いうちに起業をした方がいい理由はあります。
それは、気力の衰えです。
年齢とともに体力は低下していきますが、それと同じ、いや、それ以上に低下していくのが気力です。気力が衰えればありとあらゆることへの意欲を失い、すべてのことが面倒くさくなっていきます。
誰しもが10代や20代の頃はありとあらゆることに興味や関心を持ち、活動的です。
しかし、30代や40代になれば気力は衰え、何にも興味を示さなくなっていくのです。そうなってしまえば、情熱や熱量が求められる起業の世界で成果を出すことなどできません。
体力の衰えに関しては、日々の生活で気づく機会があります。
しかし、気力の衰えに関しては意識しないことにはなかなか感じることはできません。
体力の低下以上に気力の衰え、感情の老化は厄介です。
いくつになっても今のようなモチベーションで仕事ができる保証はありません。だからこそ、若いうちに起業をしなければいけないのです。
既婚者で起業は無理ゲーです
最後に、もう1つなるべく若いうちに起業をした方がいい理由があります。
それは、独身の方が圧倒的に有利だからです。
一般的に大きな成果を出すには要領の良い人で3年、多くの人は5年ほどかかります。
成果を出るまでのスピードは人それぞれですが、平均して3年から5年ほどは成果を出すために365日24時間で働くことが求められます。独身であれば、仕事漬けの日々でも大した問題にはならないと思います。
でも、既婚者だったらどうでしょうか?間違いなく、離婚問題に発展すると思います。
事実、僕の周りでも結婚した後に起業した人が何人かいるのですが、ビジネスに費やす時間がなかなか確保できず、上手くいかなかったケースは多いです。また、ビジネス的には成功できたけども離婚してしまったという人はたくさんいます。
今の話は僕の周りに限った話ではなく、起業家、経営者ではよくある話なのです。
10代や20代の頃に「いつか自分の店を持つ」「いつか会社を立ち上げる」こんな威勢のいいことを言う人はたくさんいます。
しかし、結婚をして子供もできれば、嫁や両親など家族の反対があり、起業したくてもできないケースは多いのです。
実際、僕の友人でも嫁や両親の反対があり、泣く泣く起業を諦めた友人は何人もいます。そんな彼らが口を揃えて言うのは「独身のうちにやっておけばよかった…」なのです。
日本人の平均初婚年齢は男性30.5歳、女性28.8歳です。多くの人がこの年齢の前後で結婚をします。
結婚をすれば起業をすることのハードルは上がり、時間を捻出することも難しくなります。体力的、気力的に若い方がいいというのもそうなのですが、家族を持ってしまえば、なかなか起業すること自体難しくなってしまうのです。
結婚してしまったことで、起業を諦めざるを得ない状況になってしまった人は多いです。同じような状況に追い込まれないためにも、起業できるうちに起業をしておくというのは大事なことだと思います。
でも、サラリーマン経験が豊富な40代の方が良いんじゃないの?
ここまでの話で、35歳でなおかつ独身のうちに起業をすべき理由を話してきました。
でも、中には「サラリーマン経験が豊富な30代、40代の方が起業に向いているのではないか?」と考えてる人もいるはずです。
確かに、ビジネス経験がそのまま活かせる環境であれば、経験値が高い30代や40代の方が起業の成功確率は高いでしょう。
しかし、実際のところはサラリーマン経験を積んだところで成功確率は上がりません。
この記事でも書きましたが、決してサラリーマンの経験が無駄だとは言いません。得ることも当然ながらあります。
https://satoshi-asahina.com/archives/102
しかし、会社員として会社で働くのと、自分で会社を立ち上げてビジネスをするのとでは全然違います。
会社員であれば、リソース不足で悩まさることや思ったように人が集まらなくて集客で悩むなんてことはまずありません。会社が用意してくれた環境の中で、どう課題を解決していくのかが求められます。
しかし、自分で会社を立ち上げて事業を行う場合、リソースは基本足りていません。
集客もブランドとしての価値や実績もないので、自分でどうにかしてお客さんを呼び込まないとといけない状況からスタートすることになるのです。
リソースが足りていない状況でお客さんをどう呼び込み、モノやサービスをどう売っていくのか?この部分について会社で学べればいいですが、学べません。
でも、自分でビジネスをするならリソースが足りない中で、人を集めモノやサービスを売っていかなければいけないのです。
この経験は実際に自分で起業をして、実践をこなすしかないのです。
起業の世界ではいわゆる一流大学を卒業して、一流企業の中で活躍していた人が失敗して消えるというケースがよくあります。
決して彼らが無能だったというわけではありません。そうではなく、会社員として組織の中で働くのに求められる能力と起業家としてやっていく上で求められる能力は根本的に違うのです。
サラリーマン経験が長い方が有利だと言う人は、イコールその経験が起業しても活かせると考えています。
しかし、取り組んでいる競技が違うというくらい違うものなのです。
サラリーマン経験が長い人はサラリーマン時代の思考や価値観、モノゴトに対する見方が染み付いてしまっています。その染み付いてしまったモノが起業家としての活動を邪魔するケースは多いです。
先ほども言いましたが、起業をするだけならいくつになってもできます。
しかし、目的が起業家になるではなく、起業してビジネスで成功をするのであれば、体力や気力があり背負うものもなく、仕事に全ての時間を費やせる若い人の方が有利なのは間違いありません。
「若さ」は、起業家にとって大きなアドバンテージです。
起業をするならぜひ、「若さ」を利用して成功しましょう。
ということで、今日は僕がなぜ、独身で35歳までに起業をすべきだと思っているのか、について話してみました。
「いつか…」なんて言っていたら、あっという間に時間は過ぎてしまい、人生は終わってしまいます。できるうちに取り組めるうちに取り組みましょう。
若い時の失敗ならいくらでも挽回は可能です。
しかし、年をとってからの失敗は人生の致命傷になりかねません。
ぜひ、やれるうちにやるようにしてください。
先日、「なぜ、ビジネスパートナーに友達を選んではいけないのか?」という記事を書きました。
起業をする際に友達をビジネスパートナーに選んでしまい、失敗してしまう人は多いです。なぜ、友達をビジネスパートナーに選ぶべきではないのか、選んではいけないのかを詳しく書きました。
起業を考えている人にとっては、参考になる記事だと思います。
よかったら読んでみてください。
https://satoshi-asahina.com/archives/646
では、今日はこの辺で。
ありがとうございました。