「時間だけは神様が平等に与えて下さった。これをいかに有効に使うかはその人の才覚であって、うまく利用した人がこの世の中の成功者なんだ」
これはHONDAの創業者である本田宗一郎氏の言葉ですが、僕はこの言葉の意味がわかるのに多くの時間がかかりました。
というのも、前から「時間は大切で有限なものである」というのは理解していたのですが、それを本当の意味で理解できるようになったのは30代になってからでそれまでは時間の使い方なんて考えたことありませんでした。
起業してからはそれなりに時間の使い方を考えてやってきましたが、学生時代はなんとなく生きていたし、今思えば、無駄だらけで「もったいなかったな」と思うことがよくあります。
そして、30代になってから特に感じるようになったのが、「人間は年をとる。それも思っている以上に早く」それを痛感しています。
感覚的には、つい最近大学を卒業して、起業したはずなのに気がついたら30代に入っている。
昔、先輩経営者から「30代からは本当に時間が過ぎるのが早いから後悔しないようにね」とよく言われていたのですが、その意味が今になってよくわかります。
20代も早かったけど、30代はもっと早い。
近い将来、人生100年時代が訪れると言われていますが、僕がいくつまで生きるかわかりません。
もしかしたら、明日かも知れないし、一年後かもしれない。
現在の男性の平均寿命は80.75歳なので80歳まで生きると仮定した場合、残りは約50年。
これを長いとみるか、短いとみるかは人それぞれですが、僕としては短いと思います。
別に「日本経済を牽引する会社を作りたい」とかサイバーエージェントの「21世紀を代表する会社を創る」みたいな大層なものものはありませんが、もっといろんなビジネスをしてみたいし、見たいし、ビジネス以外のいろんな世界を見てみたい。
そう思うと、「時間の使い方を考えないといけない」と思うわけです。
これは僕の経験から言えることではありますが、どの分野だろうが成功している人、活躍している人は時間の使い方が上手だし、時間の大切さをよくわかっています。
なので、ものすごく時間にシビアで使い方にこだわりがある人が多いです。
逆にビジネスで結果を出せない人は時間にルーズでこだわりがない人が多くて、「とりかく、今楽しめればOK!」みたいな感じの人が多い。
価値観や考え方は人それぞれなのでどっちが正しいとかどっちが間違っているとかはないですが、それだとビジネスで結果を出すのは厳しいです。
よく「忙しくて作業ができない」「時間がなくて勉強できない」「本読む時間ない」などと言う方がいますが、そういうことを言う人に限って、だらだらとテレビ見てたり、「付き合いだからしょうがない」とか言いながら飲み歩いてたりします。
息抜きをすることも大事なのでたまにならいいですが、それが日常的になっているようであれば、問題です。
あなたがビルゲイツやザッカ―バーグ、孫正義ほどの天才であれば、それでも結果を出せるのかもしれませんが、そんな天才はほとんどいません。
多くの人間は凡人です。
であれば、ビジネスで結果を出すためにはどうしたらいいのか?
それは、少しでも多くの時間を費やし、取り組むしかありません。
これはビジネスに限った話ではなく、どの分野でも同じことが言えます。
なにか達成したい目標があるのなら必要ないものに時間を費やすのはやめ、1日24時間をどう有効に使うかに頭を使うべきです。
サッカーならサッカーのことだけを考えて、それ以外の時間を限りなく減らすべきです。
現在、なにも目標がないのなら好きなだけテレビを見て、好きなだけお酒を飲んでください。それも人生の醍醐味のひとつです。
それに対して、どうこう言う気はありません。
でもそうじゃなくて、明確な目標(例えば独立したいとか稼ぎたいとか)があるのなら時間の使い方を今一度考えてましょう。
本当にあっという間に人生は過ぎていきます。
「あとでやる」が口癖になっていたらいつになってもできないし、気づいた頃にはもう何もできない年齢になってしまいます。
よく「人生何歳からでもやり直せる」って言葉を言う人がいますが、僕はそう思いません。
もちろん、一部の人はいくつになってもやり直せると思いますが、そんな人はほんとごく一部であって、多くの人は一定の年齢を超えたらやり直せません。
なぜなら、気力・体力が衰え、チャレンジしようと思わなくなるからです。
そんな例をたくさん見てきました。
だから、そんな「人生何歳からでもやり直せる」なんて言葉を信じずに若いうちに色んなことにチャレンジしてほしいし、やってほしいんですよね。
後悔のない人生を送るためには結局、若い時にがむしゃらになってやるしかありませんから。
だから、目標があるなら時間を大切にし、時間の使い方を考えてみてください。
長くなってしまいましたが、本日は以上です。
ありがとうございました。