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10年後の会社生存率「6.3%」から考える今後の働き方

こんにちは、朝比奈です。

突然ですが、

「6.3%」

この数字ってなんだと思いますか?

記事タイトルに書かれているのでわかると思いますが、この数字は日経ビジネスが公表している起業してから10年後の会社生存率です。

僕は起業してからかれこれ10年近く経つんですが、この「6.3%」という数字を初めて見たときに「あながち嘘じゃないな」と思いました。

実際、10年間の間にいろんな企業や人と出会いましたが、いまなにをしているんだろう?元気にしているのかな?と思う人だったり企業がたくさんいるからです。

そもそも、最初の事業計画の段階で無理があった、幹部同士の仲違いで一気に企業が傾いた、経営者が何を勘違いしたのか分不相応な生活をしだした、などいろんな理由があるにせよ、現場の肌感覚としては信憑性が高い数字であると感じています。

僕は10年近く会社を経営してわけので必然的にこの”6.3%”という数字のなかに入っているわけですが、経営をする上でといいますか、働く上で大事にしていることがあります。

それが「依存しない」ということです。

というのも、自分でビジネスをしていると予想だにしない出来事が起こります。それもこちら側では対処できないような大きい問題が「これは夢ではないか?」と疑いたくなるようなタイミングで起きます。

そういった状況を乗り越えていくには、日頃から”特定のもの”に依存することなく、次を見据えて収益の柱(選択肢)を一つでも多く作り、不測の事態が起きた時の備えをすることです。

多くの起業家・経営者はその危険性を認識してはいるものの、そういった状況にならないと動かない会社(経営者)も多く、不測の時代が起きた時にはもう時すでに遅しという状況で潰れてしまうケースは少なくありません。

僕はそれをよく見ていたので会社の立ち上げ期は依存しない状態を作ることを強く意識し、一点突破しなければならない(スタートアップの立ち上げ期には、どうしてもすべてのリソースを一つの事業にぶつけていかなければならない時期、場面があります)時期をどう早く切り抜け、終わらすかを常に考えていました。

それ以外にも、依存が生まれないようにリスクヘッジ(収益の柱を増やす、組織体制の見直しなど)していました。

これは今のひとりビジネスの世界に参入してからも変わらず、意識し続けていることで周りから見たら驚かれるのであろうというレベルで徹底しています(ひとりビジネスにおけるリスクヘッジについて触れると長くなってしまいますのでまた違う機会にもでもお話しします)。

この”依存しない”という話は自分でビジネスをしている人に限った話ではなく、日本で働く者、生活していく者なら誰しもが当てはまる話で考えていく必要がある問題です。

今後、確実に伸びていく平均寿命(先進国の寿命は1日5時間というスピードで延びていると言われ、2045年頃には平均寿命が100歳に到達すると予測されている)やAIやロボットなどの登場により、今後、僕らの生活はどうなっていくかはわかりません。

わからないことだらけですが、はっきりと言えるのは人口が急激に減り、経済が縮小していくこと。そして、それに伴って、僕らの働く期間がものすごい勢いで伸びるということ、今までのように国や企業があなたを守ってくれる保証はなくなること。

これは、間違いないでしょう。

なので、自分が働いている業界は今後どうなっていくのか、変わっていくのか、そもそも、5年後10年後会社は存在しているのか、自分の雇用はちゃんと守られているのか、この辺りを常に考えて、行動していかなければなりません。

この記事を読んでいるぐらいの方なので将来に対する危機感は強くあると思います。

今後、訪れるであろうこの”不確実な時代”を生き抜くためには昭和・平成時代に大事にされた「社内価値」を上げていくことではありません。

そうではなく、「市場価値」を上げることに時間を費やしてほしいなと思います。

では、その市場価値を上げるためには何をしたらいいのか?

それは、ビジネス戦闘力を上げることです。

ビジネス戦闘力の上げ方については長くなってしまうのでまた違う機会で話しますが、いつ会社から放り出されてもいいように雇用される以外でお金を稼ぐ力を身につけるようにしましょう。

どうしてもサラリーマン経験が長い人はお金を稼ぐ=どこに雇ってもらうか?で考えがちですが、それではいつまでたっても不安がつきまといます。

なぜなら、あなたにはコントロールできないところですべてが決まるから。

でも、雇用される以外でお金を稼ぐ力を身につければ、自分の人生をコントロールすることができます。

そうすれば、不測の事態が起こった際にも対処できます。

何かに”依存”するのではなく、依存しない生き方・働き方を目指して、行動していってほしいなと思います。

じゃないと企業もそうですが、僕ら一人一人もこの時代を生き抜くことは不可能です。

ぜひ、参考にしてください。

では。

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