「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である」
この言葉はダーウィンの言葉ですが、これは僕たちビジネスパーソンが今、特に意識しなければならない言葉になってきています。
先日も三越伊勢丹がバブル入行組に破格の退職金(退職金+5000万円)を出し、”構造改革”という名のリストラを行うことを発表し、
ほかにも、3大メガバンクが大幅な人員計画見直しを発表し、話題になりました。
ニュースを聞いて、驚いた方も多いのではないでしょうか。
ちなみに、僕が就職活動をしていた時は入りたい企業ランキングの上位に上記の企業が(今でもそうだと思いますが)出ていたので、たった数年で状況がこんなにも変わるものなのか、と少々驚いています。
早速、ビジネス誌には、
「メガバンク、大失職時代」
「銀行員受難の時代が来る」
「銀行の終焉時代」
などのタイトルでいろいろ記事が出ています。
銀行自体はまだ大丈夫ですが、将来的にはかなり厳しい状況になるのは間違いないので志望している学生や勤めている若手の方などはその辺を考慮した上で今後を考えていかないといけませんね。
ただ、これは大手百貨店や銀行だけが「ヤバイ」っていう話ではないんです。
というのも、今の30代やその下の世代は”超少子高齢化”という問題を抱えた日本で生きていかなければなりません。
超少子高齢化の問題点はいろいろあるんですが、特に僕たちが考えないといけないのが、今までの世代とは比較にならないくらい労働寿命が伸びるという点です(定年という概念がなくなるなんて言われてますが)。
今後、労働寿命が飛躍的に伸びるとして考えてないといけないのが、
あなたが今、所属している企業は今度どうなっていくのか?
そして、あなたの雇用は守られるのか?
この二つを冷静にそして、客観的に分析する必要があります。
あなたが勤める企業が今後も永続的に成長し、業績が安定し続けるというのであれば、あなたの雇用が生涯にわたって守られる可能性があるかもしれませんが、
どうでしょうか?「俺は大丈夫だ!」なんて言い切れますか?
多くの方は言い切れないと思います。
だって、わからないでしょ。業績がよくてもリストラされる時代なんだから。
それに、ここ数年の日本企業を見ていれば、わかる通り多くの企業が厳しい状況ですし、
今回の大手メガバンクのように今後、AIやロボットが多くの企業に導入された時にどう雇用状況が変わっていくのか、現段階では予測は難しい。
ほかにも、国が働き方改革で副業や兼業を推進していますが、結果、将来的には解雇規制が緩和される可能性もあります(解雇規制については、また違う機会に話をします)。
ここまでの話を聞けば、あなたの雇用が守られる保証がないことがわかると思いますが、
ただ、これが20代、30代前半ならば、仮にリストラされてもいくらでも対応できます(起業したり転職したりね)。
でも、多くの企業がリストラ対象にするのは…
ご存じの通り、若手の社員ではなく、40代~50代の社員がほとんど。
僕は採用の仕事をしていたことがあるのでその大変さが痛いほどわかるんですが、余程のキャリアがある人じゃない限り、「リストラ」されたら再就職はかなり大変です。
以前の日本だったら、とりあえず会社勤めしていれば、給与も右肩上がりで増えたし、マイホームを持つこともできたし、奥さんが働かなくても家族を養えたし、リストラされる心配なんてしなくてもよかった。
でも今は違う。
会社のために一生懸命働いても、会社は会社の論理で動いているのであなたのことを守ってくれる保証はない。それは世の中を見ていればわかりますよね。
リストラされてから、40代・50代になってから動くのでは遅すぎます。
じゃあ、僕たちは今、何をすべきなのか?
それは‥
「社内価値」ではなく、「市場価値」に重きを置くこと。
今までのように同じ事業や仕事をやる可能性は限りなく低いので、常に自分が市場でどれだけ価値があるのか、価値を上げる為にはどうしたらいいのか?
そこを常に考え続けないといけません(間違っても社内価値なんて求めたらダメですよ、意味ないですから)。
そして、市場価値を高めるのと同時に、自分のビジネスを持つこと。
今は昔と違って会社を作るのも簡単にできますし、ほぼ初期投資なしでビジネスを開始することが可能です。
又、最近では自分の会社を持ちながら他の会社に勤めることができる”複業”も可能になってきていて、起業することのリスクがほとんどなくなってきています。
現代の日本は、今までリスクとされていたものがリスクじゃなくなり、今までリスクじゃないとされていたいものがリスクとなる時代です。
自分の働き口を確保する意味でも自分のビジネスを持ちましょう。
長々と話しましたが、従来の働き方が通用しなくなってきている今だからこそ、僕たちは変化し続けることが求められているのだと思います。
是非、参考にしてください。
では、また!