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    これからの時代は普通が一番難しい

    「普通が一番」って言う人いますよね。

    僕の周りでも「普通でいい」とか「普通が一番」という人がいます。別に、普通を目指すのが悪いわけじゃありません。

    でも、普通が一番難しいというのを知っておくべきだと思います。なぜなら、これからは普通がなくなっていって、難しくなるからです。

     

    では、ここからはビジネスに置き換えて、話をしていきます。

    先日、読んだ本にこう書かれていました。

    「日本人は世界一、自分の会社を嫌っている」と。

    確かに、僕の周りを見ても自分の会社を褒めたり、誇らしげに語っている人はいません。

    僕は学生の頃、居酒屋でアルバイトをしていたのですが、そのお店に来るお客も皆、口を揃えたように会社や上司の悪口を言って、お酒を飲んでいました。

    僕はそれを日常的に聞いていたので社会人はつまらないものなんだと思っていましたし、なんとなくですが、会社は恐いものだと思っていました。

    それぐらい働くことに対して、ネガティブな印象を持っていたんです。

     

    でも社会人になって、働いてみたらすごく面白くて、サッカーじゃなくてビジネスを学生の頃からやれば良かった、と思うぐらい楽しかった。

    もちろん、仕事が楽しいと言ってもサラリーマンの不自由さ、理不尽さ、みたいなものは嫌というほど味わったので大変さもよくわかります。

    だから半年で会社を辞めて、起業したわけですからね。でも、仕事自体はサラリーマン時代もとても楽しかった。

     

    これは起業してから気付いたことなんですが、基本的に自分でビジネスをしている人は仕事が大好きです。

    稀に仕事が嫌いな起業家もいますが、それは本当に稀で仕事が好きな人がほとんどです。

    だから、起業すると自然と仕事が好きな人と出会うし、つるむようになります。そうなると、感覚がマヒしてくるのか、久しぶりに学生時代の友人と会うと仕事に対するモチベーションの違い、差に驚きます。

    仕事が好きな人達は、人生で一番大きな割合を占める仕事をより良いものにしようとしますが、一方でモチベーションが低い人は会社や上司・同僚の悪口を延々と言っていたりする。

    そんなに不満なら辞めたらいいんですが、辞める勇気はなく、「仕事はほどほどで、普通でいい」「プライベートが充実していればいい」と言っていたりします。

     

    中には仕事にやりがいを持っている人もいますが、ごく少数で多くは上記のような「普通でいい」「なんとか逃げ切れれば‥」といった感じです。

    僕個人の意見としては、多くの時間を費やす「仕事」をそんな風に捉えて、生きていくのは勿体ないと思いますが、それでもまあ、良いと思います。昔の日本なら。

    でも、今そんなことを言ってるようだとだいぶきつい。

     

    僕は30代前半なので僕の周りは20代~30代前半が多いのですが、そうなると最低でもあと40年~50年は働くことになります。

    それも経済がどんどん縮小していくこの日本でです。

    これからの日本がどうなっていくかはわかりませんが、間違いないく言えるのは多くの企業が変化に対応できず、雇用環境が悪化するでしょう。

    それだけは間違いありません。

    最近、高度成長期を支えてきた日本の大企業がリストラを始めていますが、消費税の増税とオリンピックのお祭り騒ぎが終わってしまえば、景気悪化は避けられません。

    なので、リストラや倒産のニュースを今以上に聞くことになるでしょう。

     

    そんな時代が訪れようとしているわけなのに「普通がいい」なんて言っている人を見ると心配になってしまいます。

    だって、今後の日本に普通なんてないから。上か下かのどっちかですよ。

     

    以前の日本は「一億総中流社会」だったので頑張らなくてもとりあえず働いていれば、給料も増えたし、雇用も守ってくれたし、配偶者が働かなくても生活は成り立っていました。

    でも、今は給料も増えないし雇用もだいぶ怪しいから女性も当たり前のように働いてますよね?

    最近は色んなところで「格差社会」と言われていますが、本格的に格差社会が訪れるのはこれからです。

    今後は、今以上にどんどん中間層がいなくなっていて、格差が拡大していきます。

    だから、普通なんか目指していたら下に引っ張られるんですよ。

     

    それに普通なんてものは本来、高みを目指していく中で結果、普通になってしまったことを「普通」と言うのであって、最初から普通を目指している人は普通になんかなれません。

    「上」とか「下」なんて言い方はしたくありませんが、現実問題として存在しますし、これからははっきりと別れていきます。

     

    これは前にも言ったことですが、独身でずっと一人で生きていくなら別に気にしなくていいです。頑張らなくても仕事を選ばなければ、生きていくことはできるだろうから。

    でも、守らないといけない人がいるなら「無難でいい」とか「普通でいい」なんて言わずに戦わないとダメです。

    じゃないと、40代50代になった時にマジで職を失いますよ。

     

    今、僕が話しているようなことも僕らの孫世代になれば、だいぶ世の中は大きく変わっているでしょうからもっと楽に生きられるはずです。

    生活にかかるコストもAIやロボットの導入でものすごく少なっているだろうからベーシックインカムだけで生活することも可能でしょう。

    そもそも、その頃には「仕事」に対する考え方も大きく変わっているでしょうしね。

     

    でも、残念ながら僕らはその恩恵を受けられない可能性が高い。

    仮に恩恵に与ることがあったとしても人生の終盤の終盤でしょうから大した価値を感じられないはずです。

    数年前から「個人の時代」なんて言われていて、最近は到来しつつありますが、本格的に「個人の時代」になれば、はっきりとその時代を謳歌する人間とその時代に苦しめられる人間に分かれます。

     

    そんな時代を迎えているわけですから「普通でいい」とか「無難で‥」なんて言わずに戦いましょう。

    国も企業に助けてはくれませんよ。

     

    ではでは。

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